結構上達した気がするのに…
どうもこんにちは赤猫です
バイト先の塾で志望校についての相談をよく受けるんですが、
自分が文系だと理系の併願高とか全然わかんないもんなんですね。
とりあえず、「目標は高く妥協は最後まですんな」とだけいつも言っています。
どこまでが講師の仕事かわかんねえなこれ
自分のところは事務作業とかは社員さんがやってくれるんで、まだ他よりかは負担も少なくて比較的楽な方だと思うんですが…
近況報告はこの辺で
↓の続きをやっていきますね
やる気は満タン
前日のグループワークが思ったより楽しかったのと、お昼に交流できたのがプラスポイントで
ルンルンで現場まで向かう( *´艸`)
また同じように席に着き
「皆様こんにちは。体調管理は大丈夫でしょうか?しっかり全員揃っていますね。それでは始めていきたいと思います。」
誰にでも貸しちゃっていいの?
「今日はまず融資についてザックリ説明しますね。融資ってまずどんな意味でしょうか?」
「うーん、お金を貸すってことかな?」
「そうですね。さらに付け加えるとすれば、銀行にとってはお金を貸し出すことで資金を増やすことにつながりますね。こんな風に貸し出せよというルールがいくつかあるのですが、信組にとって重要なのは、とくに公共性でしょうか…」
「公共性?どうゆうことよ。みんなが借りれるってこと?」
「公共性というのは、その融資が公共の利益につながるのかということですね。反社会勢力に加担するような融資をしていないかチェックする必要があります。」
「確かに誰にでも貸してしまうと後で大変なことになっても困るしな。」
「上手く理解してくれたようでうれしいです。このように誰にお金を貸すのか厳重に審査しなければなりません。審査は最終的に支店長のもとまで通達され、1億円ぐらいまでならその場でお貸しできます。お金を返せなくなっても困りますから、しっかり審査しますよ。前の資産運用の授業でも言ったように、お客様とのコミュニケーションが大事になるんですね。具体的な流れとしては、まず現場に赴き、経営者の方にお店の現状を教えてもらいます。商店の店長さんなどが多いかな。ここでお金を貸しても大丈夫な人かという基準になるのが、他の預金者に今行おうとしている融資について説明できるかということ。地域金融はほかの預金者を胸を張って納得させられるぐらいでないと、衰退してしまいます。」
なるほど、お客様との距離が近い分、十分に注意を払っておかないとそっぽを向かれるってことか。銀行にも信用が必要なんやな(´・ω・)
「融資の際にお客様と対面して話すのですが、これが結構大変で…中小企業はワンマン経営者の方も多く、下の者の意見を聞くことが少なかったり…景気のあおりを受けやすいので、好景気の時には一番最後に不景気の時には一番最初に影響があらわれます。よってこちら側も慎重になり神経すり減らしているんですよね。新人営業にはとても重い仕事ですが、任せられることも当然あります。その時に必ずチェックするように彼らに伝えているのが、
- いつお金が必要なのか
- どういう資金使途なのか
- いくら必要
- どうやって返済するつもり
という4点セットです。」
ちょっと厳しい話をします
初対面でこれだけ根掘り葉掘り聞けるのかどうかやな(。´・ω・)?前段階でかなり仲良く、円滑なコミュニケーションができる状態を作っとかな
「そして、担保や保証人などがしっかりしていて、貸せると決心できたら実行に移します。担保や保証人といえば、土地を担保に入れる方がいるのですが…その土地に本当に相応の価値があるのかは現地で確認しないといけません。道路につながっていなかったり、土地の前の道幅が極端に狭かったりすると、車出れませんからね。建築法も関係してきたりします。(家が建てられるのかどうか)次に、保証人ですが前までは包括保証といって無制限に保証することになっていたのです。さすがに今は金融庁も保障人をとるなと指示し、一定上限までしか保証しないようになってますが。」
ひえー、恐ろしいな無限保証とか(/ω\)
あれ、簿記の授業始まった?
「ところでどのような資金使途が多いと思います?想像できますかね。個人の場合は車や家のローンとか。企業の場合は、まあざっくり分けると
- ドカンと設備投資をするのか
- つなぎ資金か
ドカンと投資する場合は一気に費用で計上すると負担が大きくなるので、減価償却を行います。一般自動車だと4年、木造住居だと22年とかに分けて、毎年一定額を費用にすれば楽です。
つなぎ資金の場合は、想像し難いかもしれませんが企業ってとてもお金がかかります。
- 法人税の支払いがあるので借りる
- ボーナスを出すので借りる
- 売上と支払にラグがある(先に支払いを済ませないといけない)ので借りる
などなど。最後のラグに関しては、売り上げが増加したにもかかわらず、ラグのためにさらに大きな支払いが必要になるときもあります。」
経営者でもない限り想像つかんやろなこれは(´・ω・)人件費が予想以上に圧迫するってのは気にしてたけど、売り上げ増加しても資金が必要になったりするんか( ..)φメモメモ
「それではここで、実際に運転資金を計算してみましょう。売掛金(将来の売り上げ)が100万、受取手形が250万、棚卸資産が150万、買掛金(将来の支払い)が150万、支払手形が150万だとすると、青が資産、赤が負債なので
運転資金は(100+250+150)-(150+150)=200万いることになりますね。」
うーん、一気に簿記の授業っぽくなったな( 一一)大学で勉強しておけばよかったかも
「次は、決算書の見方を勉強しましょう。賃借対照表と損益計算書ですね。前者はBS、後者はPLとも言われます。習うよりも慣れろ、実際に問題を解いてみましょうか。」
なになに、賃借対照表から経常運転資金(売掛債権ー買入債務)を求めよ、か。
表を見ると、左に資産の部、右に負債と純資産の部があって。左の資産の流動資産のところに…あったぞ受取手形+売掛金+商品(棚卸資産)。よし、つぎは右の負債の部を見て、あった買掛金+支払手形。これを引けばいいから、なんだ結構簡単だな(´・ω・)
そしてつぎが、回転期間から経常運転資金を計算か
損益計算書の売上高を12で割れば月商が出るから…そこから回転期間を売上債権、棚卸資産、仕入債務(買入債務)で求めてっと。月商におけるそれぞれの割合だから。よしできたで(^_-)-☆
最終問題が、30期と31期を比べて増加運転資金を計算か
これは同じことをすればいいだけっと
うむ、だんだんマスターできてきた。もっと具体例があれば…
趣味で盛り上がるひと時
「こんなもんでいいですかね。答え合わせをしたところ、皆さんよくできているようですし。午前中はこのぐらいで終わりたいと思います。」
ふう、やったお昼や。今日は誰と一緒に食べようかな。今回は理系の学生と一緒。応用数学を勉強しているらしく、c言語のようなプログラミングもかじっているとか。
「統計やってるんですか?そしたらRとか使いますよね。」
「そうなんです。でもc言語とかと比べると全然簡単じゃないですか。さらに自分もそんなに自慢できるぐらいできないですしね。それよりさっきの簿記の授業みたいなやつ分かりました?」
「簿記やってないからなー。専門用語とかがやっぱり難しいですよね。商学部だったらよかった( ´∀` )(笑)」
ほんわか、いい感じに休憩ができました。
やってきましたとうとうあれが
「さて、皆さんそろわれたようですし、今回もグループワークをやってもらおうと思います。設定としては、食品卸業を営む社長(町会長)、婦人(婦人会役員)、長男(後継者)が顧客です。従業員は10名、大手食品メーカーから仕入れ、食品スーパー数社に販売しています。現状は、営業努力で大手スーパーから新たに受注を受け、15%売り上げ増加、業務用冷蔵庫をこの機会に自己資金で増設検討。補足として、信組との取引は預金300万のみで、メインバンクは別にあると。保有不動産はそのメインバンクから借り入れしており、家族との取引歴は長い(夫婦の普通・定期預金が2000万、自宅のローンも組合で借入)。」
「じゃあまた昨日と同じように。よろしく」
「冷蔵庫は自己資本でって言ってるし、これまでの取引でかなりの実績があるからここは任せてしまってもいいんじゃないかな。今期の売り上げだけで十分賄えるしね。」
「そうすると、増加運転資金かな。売上が増加する見込みだから、そのぶん売掛金と買掛金の差が大きくなるだろうし。」
「前の問題で扱った資料がそれだね。30期と31期(見込み)の。」
「じゃあそれでいこう。自宅のローンもまだ残ってるし、運転資金の増加分だけ融資するってことで。」
最後の発表では、昨日よりも地域密着感を出せました。会話の最初に、いつも懲戒でお世話になってます。先のお祭りでもお力添えをいただき、助かりました、みたいな。
でもやっぱり、プロの目はすごいな。
「問題になるのを挙げていくと、
- 設備資金1200万
- メインバンクの肩代わり
- 納税資金
- 社長からの借入金肩代わり
- 賞与資金
- 投資等の提案
- 後継者との取引深耕
などなどですかね。」
そうか、会社が社長から短期で借り入れているお金や、メインバンクから不動産代として借り入れてる資金を肩代わりするのか。その発想はなかった( ゚Д゚)
というかそこまで細かく見れていないです。さらに投資や後継者の長男と親交を深めるとは未来にも備えているんだな。
長くなりましたが
こんかいはこのへんで
(@^^)/~~~